Kota the Friend - Everything
Kotaという名前、日本人っぽいですが、ばりばりブルックリン在住の黒人ラッパーです。
一言で言うと、アニメシーン、Lofi、Chance The Rapperが融合したような感じです。
Donnie Trumpet & The Social Experiment - Surfに影響を受けたのでしょう。自分の大好きなJoey Bada$$も参加しております。
Donnie Trumpet & The Social Experimentは生バンドですから、比較すると少しチープさがあるんですが、このチープ感が現在のLofiシーンを意識した感じですね。
PCのDAWのみで音楽制作すれば必然的に生音と比較すればチープになります。
自分もですがPC内部完結で制作する人が多くなりました。制作スピードが格段に早いんですよね。自分の場合は音に納得がいかずに本物っぽくしたければ、後でハードで演奏・録音するなり、スタジオに持って行こうと割り切るようになりました。音楽のイメージを素早く具現化(絵で言うスケッチ)する事を最優先に考えるようになりました。
後でいくらでも修正出来るのがPC及びDAWの良さですからね。
話戻りまして、フロウの感じもMac Millerを意識してるのかなって思ったりします。西海岸のスケーターちっくなイメージです。ブルックリンのラッパーがこういうエッセンスに影響を受けるという事に時代を感じますね。
マイナーシーンのカルチャーを分析する事をサボってました。マイナーシーンにおけるアニメーションの影響が非常に大きくなったのを痛感します(メジャー作品にも多くなりましたね)
カルチャーとは、まずは前世代の感覚の否定からはじまり、既存概念や社会中枢への反抗エネルギー、言うならば新旧の世代闘争だと思っています。したたかなプロデューサー、アーティストは否定してるように見せかけ、実はうまく取り入れ、現在の感覚にアップデートさせてるでしょう。海外のメジャーはそんな感じですね。
先日、過去に超売れた実力派のベテランアーティストの新譜を聴きました。自分が聴いた範囲ですが、音の観点から言えば今年一番凄かったです。楽の方も素晴らしい。非の打ち所がない新譜でした。たまたま、Soundcloudの方は本人が上げていましたのでチェックしたところ再生回数の少なさに愕然としました(自分が見た時63回)あの内容からしたら有り得ない再生回数です。
このショッキングな事件、出来事により、自分自身もアップデートしないといけない。心改めようと決意しました。
感覚やニュアンスの入り方、アピール部分を間違えると、心込めて創った音楽作品を全く聴いてもらえないのが現実ですから非常に切実です。聴いてもらえない時点で全てが終わりです。
時々、現在の音楽シーンを否定するような記事を見掛けます。この類の方達は過去のリスナーであり、現在、音楽を一生懸命聴いてないでしょう。
過去のリスナー感覚が現在と違う事を正当化してはいけません。過去は過去、現在は現在です。良くも悪くも違うモノと考えるべきです。
無責任で中途半端なリスナー知識、価値観を押し付けてはいけません。
因みに音楽を創っている立場の人達は文句言ってる余裕など微塵もありません。
常に出来るだけ良い曲を創る方法を探り、繰り返し繰り返し不毛なテストをし、心身共にヘトヘトになって完成させています。
更に現在のリスナーに聴いてもらう方法も曲創りと同じくらい探らないといけません。
精一杯ですよ。
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